藤田伸二騎手の引退メッセージに心を打たれた
ダービージョッキーの藤田伸二騎手が突然の
引退となり、ビックリしました。
ここ最近は競馬をやる余裕もなく、全く見て
いなかったのですが、さすがにこの出来事は
僕の耳にも飛び込んできました。
そして『引退』と書かれた藤田騎手のブログに
アップされたメッセージを読み、今の自分の
心境に似ていると、勝手に共感していました。
藤田伸二騎手の引退メッセージ
9月6日札幌競馬最終日にて騎手人生25年間に
終止符を打つことに決めました。数年前からエージェント制度の強調により、
騎手の腕など関係なく成績に偏りが生じて
地方や外国人ジョッキー主体の流れが強く
なりました。そうすると一生懸命に調教を頑張っている
連中の活躍の場もなくなり、乗るチャンスも
減り昔のように ピリピリとして切磋琢磨な
勝負の世界には程遠い環境になっているのが
事実であります。エージェントによりリーディングの順番が
年頭から決まっているような世界。何が
面白いのか?2、3年前から疑問を抱くようになり、競馬に
対するモチベーションが無くなっていました。ですが私を応援してくれていた少数のオーナー
さんのお陰で今日まで乗り続けてきましたが、
これからダラダラ続けてもファンの皆様に
落ちぶれたと思われるのも不甲斐ないし、
いつまでも競馬会にしがみつきたくないのが
本音です。騎手になって良い事、悪い事と沢山ありました。
競馬会にも迷惑かけました。
だから引退する時はサッと居なくなるつもりで
決めてました。早いうちに発表してしまうと1000勝以上してる
私は引退式を行わなければならないと思ったし、
正直、私の性分じゃありません。競馬会に一切
未練はありませんし、今後は時間に振り回されず
自分の好きな事をして生きて行こうと思ってます。UMAJiN.net 藤田伸二騎手引退メッセージより一部抜粋
潔く書いてある文章のなかに、寂しさが感じられる
メッセージですね。
時代の流れによって競馬本来の面白さや魅力が
失われていくことに耐え切れなかったのかな、
という印象を受けました。
僕は競馬界の外側しか知らないので、内面の事情は
ネット上に転がっている情報でしか知ることができ
ませんが、エージェント制によって、騎手の実力に
関係なく、いいエージェントと契約している人に
良い馬が回ってくるということは知っていました。
だから顔の広いエージェントと契約をすれば
騎手の実力は関係なしに、それだけで良い馬が
回ってくるようです。
その結果、若い騎手などはいくら頑張っても
といった気持ちになってしまい、競馬会全体の
レベルが下がることを危惧しているのでしょう。
実際にそういった流れを感じる部分は、ファン
として見ている僕らにも伝わってきますからね。
色々な葛藤がある中、いつもフェアな騎乗で
ファンを楽しませてくれた藤田騎手には
「今までありがとうございました」
そして
「早すぎる引退が残念です」
の言葉しか、思いつかないですね・・・。
自分の好きなことをして生きていく
競馬界に対する不満や疑問を抱え、引退を選択した
藤田騎手ですが、そのメッセージにはとても共感
しました。
僕は立場こそ違えど、サラリーマンとして毎日、
会社との往復で、1日を過ごしています。
それこそ2年ほど前までは、
- 学校を卒業したら就職が当たり前
- 仕事に行く生活が当たり前
- 家庭をもつことが立派だと思う
- 定年まで働き、ゆっくり老後を過ごす
こういった一般常識的な生活スタイルに、若干の
不満は抱きつつも、それが当たり前と納得し、
少しでも多くの給料を稼いだり、早く出世をする
ために、自分の気持ちを押し殺しながら上司に
気を使い、仕事をしていました。
しかし、年齢を重ね、子供が成長するにつれ、
今の生活、これからの生活に大きな疑問と不安を
抱えるようになりました
- 家族との時間より仕事
- 子供の学校行事より仕事
- 子供が病気になっても仕事
- パチンコに行きたくても仕事
- 50歳、60歳、65歳になっても仕事
どんな時でも生活の中心は仕事で、仕事の合間に
プライベートがありました。
プライベート(自分のしたいこと)より仕事優先の
生活ってどうなんだろう。
たった一度しかない人生、仕事仕事で終るの?
そういった疑問を日々繰り返していく中で、
僕のサラリーマンに対するモチベーションは
どんどん下がっていきました。
しかし、今の会社でいただいている給料で
生活が成り立っている以上、すぐに仕事を
辞めるわけにもいかず、自問自答の日々が
続きました。
そしてようやく自分の進むべき道を見つけ、
誰にも邪魔されずに、目標に向かって歩む
日々を過ごしている自分には、藤田騎手の
メッセージは心の奥底までバシッと伝わって
きました。
藤田騎手のメッセージを借りるのであれば、
サラリーマンに一切未練はありませんし、
戻るつもりもありません。
今後は時間に振り回されず、家族のため、
子供のため、そして自分のために、自分の
好きな事をして、自由に生きて行こうと
思ってます。
そう言い残して、仕事をやめたいなと思います。
PS.
どんなスポーツでもそうですが、現役時代を
知っている人が引退するのは寂しい限りです。
岡部騎手や安藤勝己騎手が引退したときも、
寂しさを感じた気がします。
武豊騎手やイチロー選手も、まだまだやれる成績は
残していますが、やはりそう遠くない未来に引退
する日は必ず来ます。
アスリートは加齢によって能力の低下が目に見えて
現れますが、サラリーマンの場合はそうではありません。
定年というゴールが決まっていて、なんとなく
そこまで働くのが常識となっています。
むしろ、経験を積むことによってキャリアが増し、
もらえるお金も多くなっていきます。
パフォーマンスを落としても高い給料が維持できる
のは、サラリーマンだけなのではないでしょうか。
だからこそ、自分の能力の衰えが分からずに、
とキャリアばかりを
主張する人が増えてしまうのではないかと…。
成果主義万歳!とは言いませんが、そういった
スタンスで仕事をしていると、これだけの情報
社会ですから、自立心のある社員はどんどん
独立していくだろうなと思います。
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タグ:日々の出来事
こんにちは。
競馬会とは全く無縁でしたが
この引退メッセージは胸に来るものがありました。
もう一生懸命やりきった!
できることは全てやり尽くした!
ではなく、モチベーションが上がらない・・
どんなに好きな職業でも
環境が変わってしまうことで
こんな風に半ば悔しい思いを抱きながらの引退。
そんな風に受け取りました。
どこの世界も同じなのですね。
人間は切磋琢磨して生きていくもの。
ましてや勝負の世界でそれが薄れたら
面白みは無くなります。
寂しさと虚しさが残りました。
藤田騎手には
その闘志を活かして次のステージでも
輝いていただきたいです。
素敵なメッセージに出会わせていただいて
ありがとうございました。
感謝いたします。
ぽちっ!
おはようございます!
こういった感情はどこの世界にいてもあり得ることですよね。
最初はその世界で頑張ろうと思っていたはずが、いつしか魅力を感じなくなり、このままでいいのかと自問自答する…。
そうなった時が次のステージに立つ頃合いなのかも知れませんね。